DTMで「リアルなドラム」を打ち込む!初心者でもプロ級のサウンドを作る方法

1. DTMドラム打ち込みの「なぜ?」を解決!

「DTMでドラムを打ち込んだはいいけど、なんだか機械的でノリがない…」

そんな悩みを抱えているDTM初心者の方は多いのではないでしょうか?

打ち込みドラムがリアルに聞こえない原因は、実はいくつかあります。

  • ベロシティ(音の強弱)が均一: ドラムは叩く場所や強さによって音が大きく変わります。しかし、打ち込みだと初期設定ではすべての音が同じ強さになりがちです。
  • クオンタイズ(音符のズレ)が完璧すぎる: 人間が演奏するドラムには、ごくわずかな「ズレ」があります。このズレがグルーヴ感を生み出すのですが、DTMでは自動的にピッタリと音符が揃えられてしまうことが多いのです。
  • 音源の選択: そもそも使っているドラム音源が、リアルなサウンドではない場合もあります。
  • マイキングの知識不足: 実際にドラムを録音する際には、マイクの位置や種類によって音が大きく変化します。打ち込みでも、その知識を応用することでよりリアルなサウンドに近づけることができます。

ミューキャンミュージックミュージックスクールでは、これらの問題を解決し、

まるでプロのドラマーが叩いているかのようなリアルなドラムサウンドをDTMで実現するためのノウハウを、

オンラインDTMレッスンで丁寧にお伝えしています。

2. まずはここから!リアルなドラム打ち込みの基本「ベロシティ」を極める

リアルなドラムサウンドを作る上で、最も重要と言っても過言ではないのが**ベロシティ(音の強弱)**の調整です。人間のドラマーは、同じフレーズでも毎回微妙に叩く強さが異なります。この「揺らぎ」こそが、グルーヴを生み出すカギとなるのです。

Logic Pro Xをはじめとする多くのDAW(Digital Audio Workstation)には、MIDIノートのベロシティを簡単に調整できる機能が備わっています。

 

ベロシティ調整のポイント

 

  • 強弱のコントラスト: スネアやキックのアクセントとなる音は強く、ゴーストノート(軽く叩く音)は弱くするなど、メリハリをつけましょう。
  • ゴーストノートの活用: スネアのゴーストノートは、打ち込みドラムに人間味を与える上で非常に効果的です。メインの音符の間に、ベロシティを低く設定したノートを挟み込むことで、より自然なスネアロールを表現できます。
  • ハットのニュアンス: ハイハットは、オープンとクローズだけでなく、ペダルハット、チップ(先端)とエッジ(フチ)など、様々な叩き方があります。それぞれのベロシティや音色を使い分けることで、表情豊かなハットの演奏を再現できます。

これらの調整を一つ一つ丁寧に行うことで、あなたのDTMドラム打ち込みは格段にリアルなサウンドへと進化します。

3. グルーヴを生み出す「クオンタイズ」との付き合い方

DTMで打ち込みを行う際、多くのDAWに搭載されているクオンタイズ機能は非常に便利です。音符を正確な位置に揃えてくれるため、リズムのズレを防ぎ、整った演奏を作成できます。

しかし、このクオンタイズが「リアルさ」を損なう原因になることもあります。人間が演奏するドラムは、完全に正確なリズムで叩かれるわけではありません。ごくわずかな「タメ」や「走り」といった揺らぎが、その楽曲特有のグルーヴを生み出します。

 

クオンタイズとリアルさのバランス

 

  • クオンタイズをかけすぎない: 全ての音符を完璧にクオンタイズするのではなく、必要な箇所だけに留めましょう。特にキックとスネアのバックビートはしっかりクオンタイズし、ハイハットやフィルインは少し甘めにすると、人間らしいノリが生まれます。
  • ヒューマナイズ機能の活用: 多くのDAWには「ヒューマナイズ」や「ランダマイズ」といった機能が搭載されています。これは、ベロシティやタイミングにランダムなズレを加えることで、機械的な打ち込みに人間味を与える機能です。積極的に活用してみましょう。
  • 手動での微調整: 慣れてきたら、あえて数ミリ秒単位でMIDIノートをずらしてみるのも効果的です。楽曲のテンポやジャンルに合わせて、最適な「ズレ」を見つけていくことが、あなたのDTMレッスンで身につく大切なスキルになります。

ミューキャンミュージックミュージックスクールでは、オンラインDTMレッスンを通して、これらのクオンタイズの使いこなし方を実践的に指導しています。

4. 楽曲に命を吹き込む!ドラム音源の選び方と設定

リアルなドラムの打ち込みにおいて、使用するドラム音源の選択は非常に重要です。

いくら打ち込みの技術があっても、音源自体がチープなものだと、なかなかリアルなサウンドは得られません。

 

ドラム音源の種類と選び方

 

  • サンプラー系音源: 実際のドラムを録音した音(サンプル)を再生するタイプの音源です。様々なメーカーから、ロック、ジャズ、メタルなど、多様なジャンルに対応した高音質なサンプラー系ドラム音源がリリースされています。
  • モデリング系音源: 物理モデルを使ってドラムの音をシミュレートするタイプの音源です。音作りの自由度が高いのが特徴です。
  • DAW付属の音源: Logic Pro Xなど、DAWに標準で付属しているドラム音源も、最近では非常にクオリティが高くなっています。まずはこれらを使いこなすことから始めるのも良いでしょう。

 

音源設定のポイント

 

  • 複数のマイクシミュレーション: 多くの高音質ドラム音源には、ドラムセットの各パーツ(キック、スネア、タム、シンバルなど)ごとに、複数のマイクで録音された音源が用意されています。これらの音量を調整することで、実際のドラムレコーディングのような音場感を再現できます。
  • ルームアンビエンス(部屋鳴り)の活用: ドラムの音は、叩かれた場所の部屋の響き(アンビエンス)によって大きく印象が変わります。音源に付属しているルームアンビエンス機能や、リバーブプラグインを活用して、楽曲に合った空間を演出しましょう。

最適なドラム音源を選び、その性能を最大限に引き出す設定を行うことで、あなたのDTMサウンドは格段にプロフェッショナルなレベルへと引き上げられます。

5. Logic Pro Xで実践!ドラム打ち込みテクニック

 

ここからは、人気のDAWであるLogic Pro Xを使った具体的なドラム打ち込みテクニックをご紹介します。

Logic Pro Xは、初心者からプロまで幅広く使われている強力なツールです。

 

Logic Pro Xでのドラム打ち込みの基本

 

  • Drummerトラックの活用: Logic Pro Xには「Drummer」という強力なAIドラマー機能が搭載されています。これを使えば、ジャンルやフィールを選ぶだけで、プロクオリティのドラムトラックを瞬時に生成できます。まずはこれを使って、基本的なドラムパターンを生成し、そこから自分好みにカスタマイズしていくのがおすすめです。
  • MIDIエディターでの調整: Drummerで生成したMIDIデータは、ピアノロールエディターで細かく調整できます。ベロシティ、タイミング、ノートの長さなどを視覚的に編集し、より人間らしいグルーヴを作り込みましょう。
  • Smart Quantizeの利用: 完全なクオンタイズではなく、適度な揺らぎを残したい場合は、Logic Pro Xの「Smart Quantize」機能が便利です。設定を調整することで、自然なタイミングの補正が可能です。

 

さらなるリアリティを追求するテクニック

 

  • ゴーストノートの挿入: スネアのゴーストノートは、ピアノロール上で低いベロシティ値でノートを追加するだけで簡単に作成できます。
  • リムショットやオープンリムショット: ドラム音源によっては、リムショットやオープンリムショットなど、様々な叩き方の音色が用意されています。適切なMIDIノートを割り当てることで、表現の幅が広がります。
  • ハイハットのニュアンス: ハイハットは、オープン、クローズ、ペダルなど、多くの種類があります。これらをMIDIで使い分けることで、よりリアルなグルーヴを表現できます。

これらのテクニックを習得することで、あなたのLogic Pro Xでのドラム打ち込みは、プロのクオリティに近づくこと間違いなしです。

6. さらなる高みへ!ミックス・エフェクトでドラムを仕上げる

リアルなドラムサウンドは、打ち込みの段階で作り込むだけでなく、

その後のミックスとエフェクト処理によってさらに磨き上げられます。

ここでは、ドラムサウンドを際立たせるための重要なテクニックをご紹介します。

 

ドラムミックスの基本

 

  • EQ(イコライザー): 各ドラムパーツの不要な周波数を取り除き、必要な帯域を強調することで、クリアでパワフルなサウンドを作り出します。例えば、キックには低音を、スネアには中高音を強調するなど、パーツごとに最適なEQ処理を行いましょう。
  • コンプレッサー: ドラムのダイナミクス(音の大小の幅)を整え、音圧を稼ぎます。アタック感を強調したり、サスティンを伸ばしたりと、目的によって様々な設定が可能です。
  • ゲート: 不要なノイズや、他のドラムパーツからの被り(カブリ)を除去し、各ドラムパーツの音をクリアにします。

 

エフェクトで空間と奥行きを演出

 

  • リバーブ: ドラムに空間的な広がりを与え、楽曲になじませます。小さな部屋の響きをシミュレートする「ルーム」や、広い空間をシミュレートする「ホール」など、楽曲の雰囲気に合わせて使い分けましょう。
  • ディレイ: 特定のドラムフィルやシンバルなどに薄くかけることで、奥行きや広がりを演出できます。
  • サチュレーター/ディストーション: ドラムに倍音を加え、よりパワフルで存在感のあるサウンドに変化させます。特にキックやスネアに適用すると効果的です。

これらのミックスとエフェクト処理をマスターすることで、あなたのDTMドラムは、

まるで本物のレコーディングスタジオで録音されたかのような、迫力とリアリティのあるサウンドへと変貌を遂げます。

7. 「リアルなドラム」のその先へ!実践と学習でスキルアップ

ここまで、リアルなドラム打ち込みのための様々なテクニックをご紹介してきました。

しかし、真に「リアル」なサウンドを追求するには、単に技術を学ぶだけでなく、実践を繰り返し、耳を鍛えることが不可欠です。

 

スキルアップのための実践のヒント

 

  • 好きな楽曲のコピー: 自分が好きな曲のドラムパートを、耳コピして打ち込んでみましょう。プロのドラムパターンやグルーヴ感を学ぶ上で、非常に効果的な練習方法です。
  • 様々なジャンルに挑戦: ロック、ポップス、ジャズ、R&Bなど、様々なジャンルのドラムパターンを打ち込んでみることで、幅広い表現力を身につけることができます。
  • ドラム演奏の知識を深める: 実際にドラムがどのように演奏されているのか、基本的な奏法やフレーズを学ぶことで、より説得力のある打ち込みができるようになります。YouTubeなどでプロドラマーの演奏を見るのも良いでしょう。
  • フィードバックをもらう: 打ち込んだドラムトラックを友人や音楽仲間に聞いてもらい、率直な意見をもらうことも大切です。客観的な視点を取り入れることで、新たな発見があるかもしれません。

 

まとめ:あなたのDTMドラムはもっとリアルになる!

今回は、DTMリアルなドラムを打ち込むための具体的な方法を、多角的な視点から解説しました。

  • ベロシティの調整で強弱とニュアンスを表現する
  • クオンタイズを使いこなし、人間的な「揺らぎ」を加える
  • 高音質なドラム音源を選び、設定を最適化する
  • Logic Pro XなどのDAWの機能を最大限に活用する
  • ミックスとエフェクトでサウンドを仕上げる

これらのステップを踏むことで、あなたのDTMレッスンで得た知識が、まるで生演奏のような迫力とグルーヴ感を持つドラムサウンドへとつながります。

「もっとリアルなドラムを打ち込みたい」「自分の音楽に生命力を与えたい」

もしあなたがそう考えているなら、

ぜひミューキャンミュージックミュージックスクールのオンラインDTM教室無料体験レッスンをお試しください。

現役のプロ講師が、あなたのレベルや目標に合わせて、

ドラム打ち込みの「基本」から「応用」、そしてMIDIを使った高度なテクニックまで、マンツーマンで丁寧に指導いたします。

Zoomオンラインレッスンなので、ご自宅から気軽に受講可能です。

あなたの音楽制作の悩みを解決し、次のステップへと進むお手伝いをさせていただきます。

ミューキャンミュージックミュージックスクールのご紹介

 

ミューキャンミュージックミュージックスクールは、あなたの「音楽を創りたい」という情熱をサポートする、オンライン専門の音楽スクールです。現役で活躍するプロのミュージシャン・エンジニアが講師を務め、実践的なスキルを身につけられる質の高いレッスンを提供しています。

 

スクールが選ばれる理由

 

  • 完全オンライン: 全国どこからでも、ご自身のペースで受講できます。
  • マンツーマン指導: あなたのレベルや目標に合わせた、オーダーメイドのレッスンが受けられます。
  • 実践的なカリキュラム: 現場で役立つスキルを重視した、すぐに使えるノウハウを提供します。
  • 幅広いジャンルに対応: ポップス、ロック、EDM、R&Bなど、様々な音楽ジャンルに対応しています。

 

講師紹介

 

鎌田昌宏(Masahiro Kamata)

【Instructor Profile】
外資系レーベル2社でディレクターに従事しメジャー・アーティスト制作業務を担当、
INTERCEPTBEATS、Eel Amak 等名義で多数の音源制作や楽曲提供、サウンド・プロデュースも行う。
ジャンルを問わず客観的視点で作るサウンドが魅力の一つ。
ボカロPとしてボーカロイド作品も発信、ニコニコ動画殿堂入りを果たす。

【Works】
GILLE「フライングゲット」(編曲・サウンドプロデュース)
GILLE「BELIEVE」(作曲)
桐谷健太「何か」(作曲)
青山テルマ「君が君でいてくれるから」(編曲・サウンドプロデュース)
Inferno Teller「MAD HONEY」(共作曲 / 編曲・サウンドプロデュース)
超新星「Love Letter (4U New Emotion Remix)」(サウンドプロデュース)
South Blue「少年 (00’s Ver.)」(編曲・サウンドプロデュース)
そおだー「GAME OVER」(編曲・サウンドプロデュース)
BabySitter「潰れたみかん」(編曲・サウンドプロデュース)
クリス(CV:谷山紀章)「七つの子~Twilight Sky~」(共作詞 / 共作曲 / 編曲・サウンドプロデュース)

  • 担当科目: DTM(Logic Pro X), 作曲, 編曲,ミックス, マスタリング
  • メッセージ: 「音楽制作は、誰でも気軽に始められる素晴らしいツールです。皆さんの『作りたい』を全力でサポートします!」

小林 樹音(June Kobayashi

【Instructor Profile】
長崎生まれ。2007年上京と同時にDTMを始め、2008年にダブバンド”TAMTAM“を結成し、2013年にVictor Entartainment SPEEDSTAR RECORDSよりメジャーデビュー。2015年3月に同バンドを脱退後、おやすみホログラム、Heavenstampなどのバンドでサポート演奏。

ソロ名義=JitteryJackalでは術ノ穴のコンピレーションアルバムにトラックメイカーとして参加。エレクトロ、ブレイクビーツ、DTMミュージック、EDMから影響を受けた楽曲が特徴。DALLJUB STEP CLUBやcinema staff、或るミイ等のバンドのリミックスや、ようなぴ(ゆるめるモ!)への楽曲提供を行っている。

現在はサポートでのDTM演奏、アーティストへの楽曲提供、CM楽曲制作、サウンドデザイン、リミックスなど積極的に都内で活動中。

【Works】
YUKI「こぼれてしまうよ / Hello, it’s me」
UVERworld「MEMORIES of the End」
ときのそら「STAR STAR☆T」
風男塾「ONE FU ALL, ALL FU ONE」
泣き虫 × yama「アブノーマリティ。 feat. yama」
紺野メイ「prr me」
エレクトリックリボン「By Your Side」
きゅるりんってしてみて「YEAH!! YEAH!! E.P.」
ようなぴ(ゆるめるモ!)「Welcome To YO(u)NAP World」
ハハノシキュウ「懐祭り」
花澤香菜 ライブBGM
TVアニメ『呪術廻戦』劇伴プログラミング
TVアニメ『東京リベンジャーズ』劇伴REMIX
ビオフェルミン製薬 オフィシャルサイトBGM
Tリーグ CM
GU マシュマロパンプス CM

 

  • 担当科目: DTM(Ableton Live ), 作曲, 編曲,ミックス, マスタリング
  • メッセージ: 「サウンドメイクの奥深さを一緒に探求しましょう。あなたの楽曲をより魅力的にするお手伝いをします。」

無料体験レッスンお申し込みフォーム

ミューキャンミュージックミュージックスクールのオンラインDTM教室に興味をお持ちいただけましたか?

今なら、プロ講師による30分の無料体験レッスンを受講できます!

この機会に、あなたのDTMスキルを次のレベルへと引き上げましょう。

以下のフォームに必要事項をご記入の上、送信してください。 後日、担当者よりご連絡させていただきます。



    個人情報のお取り扱いについて同意する(プライバシーポリシーはこちらから

    送信前に問い合わせ内容を確認してチェックボックスをクリックしてください。

     

    オンラインDTM教室

    投稿者プロフィール

    mUcan Music School
    mUcan Music School
    弾けたらいいが弾けるに変わる
    現役のプロミュージシャンからマンツーマンで学べるミュージックスクール

    講師としての経験はもちろん、プロとしての演奏経験のある講師陣。

    一人ひとりに合わせたカリキュラムを組み立て上達への近道へと導きます。

    mUcanはオンライン、東京都、都内近郊、大阪にある個人レッスンの音楽教室です。

    ギター、ベース、ドラム、DTMをはじめ様々な分野で活躍するインストラクターが

    あなたの目標に対して、あなたのだけのカリキュラムを組み立てレクチャーしていきます。